金沢市内で思い出に残る工芸体験
石川県金沢市といえば、江戸時代を通じて随一の大藩として知られた加賀百万石の城下町にあたり、いまでも城跡や茶屋街の商家群、武家屋敷などの当時のおもかげを残すさまざまな名所旧跡がみられるところです。
このような伝統ある金沢の街並みの一角で、特産のひとつになっている金箔を利用した工芸体験ができるのも、やはり当地ならではの魅力といえるでしょう。
金箔といえば我が国でも古くから珍重されており、寺院建築や仏像彫刻では宗教的で荘厳な世界観をあらわすのになくてはならないアイテムとして活用されてきました。
時代は下って戦国時代などにも、武将たちが槍などの武具をいろどるのに盛んに領国内での製造を進めており、加賀藩前田家の初代藩公もまたそのひとりといえます。
金沢市にある創業100年以上の歴史を誇る老舗金箔メーカーのカタニでは、このような金箔を用いた工芸体験を、個人から団体まで受け付けています。
これは小皿や小箱などの思い思いの調度品の表面に、うさぎやイルカなどの型抜きシールを使って金箔を貼りつけるちょっとした作業です。
薄さが1ミクロンもないほどの金箔を、実際に手にとって貼り付けるのは意外なほどに難しく、ちょっとしたスリルもともないますが、出来上がりをみたときの感動はまたひとしおといえます。
もちろんスタッフが手順をくわしくレクチャーした上で、サポートしながらの参加ですので、安心して工芸体験に浸り切ることができます。